お知らせ
2022.09.20
コロナ罹患後の嗅覚味覚障害について
従来の株に比べてオミクロン株は嗅覚味覚障害を起こしにくいのですが、罹患者が多いためか
ご相談の数が増えており、ここに一般的な治療法などを掲載します。
味覚低下は嗅覚低下に言わば引っ張られて出現するもので、嗅覚の治療が主になります。
コロナに特化した治療法は残念ながら今の所は存在せず、従来からある感冒後嗅覚障害の治療
法で、以下の4つです。
① ステロイドの点鼻
② 当帰芍薬散(漢方)の内服
③ 嗅覚刺激のイメージトレーニング
④ 副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎があればその治療
①は、アレルギー性鼻炎用の点鼻薬でも良いのですが、懸垂頭位という頭を下げた体位でリンデ
ロンを点鼻して出来れば10分間その姿勢を保つ治療がお勧めです。しかし、肩こりの人などには
無理がある姿勢です。
③は、匂いがあるはずの物を、匂いがしなくても何度も嗅いでみること。初期化されてしまった
神経を再稼働させようという意味です。ユーカリ、レモン、サイプレスなどの入ったオイルの小瓶
が市販されているので、自身で購入していただきます。
いずれも即効性のある治療法ではないのですが、自然治癒だけを期待するよりも耳鼻咽喉科を受診
して治療を受けていただくのが宜しいと思います。
令和4年9月